【税理士試験】効果的な勉強方法 – SNSなどを活用した実践的アプローチ

税理士試験

今回は税理士試験の勉強方法について私がやっていたことを基に書いてみます。
・「税理士試験の勉強、どのように進めていけばいいのだろう?」
・「予備校の教材だけで十分?」
・「他の受験生はどんな風に勉強しているんだろう?」
このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
税理士試験は、その専門性の高さと広範な出題範囲から、独学での合格が非常に困難な試験として知られています。多くの受験生が予備校に通い、体系的な学習を進めていますが、予備校の教材や講義だけでなく、さまざまな学習リソースを効果的に組み合わせることで、より効率的な学習が可能となります。
特に近年は、SNSの発展により、受験生同士が情報を共有し、励まし合える環境が整ってきました。また、日常生活の中でも、学習内容を実践的に理解できる機会は意外と多く存在します。
本記事では、私自身の経験も交えながら、特にSNSを活用した効果的な学習方法と、実践的な理解を深めるための方法を簡単にご紹介していきます。ただ、すでにやっている人も多いとは思います。

Xの活用

X(旧Twitter)は、税理士試験の受験生同士が情報交換を行い、モチベーションを保つための非常に有効なプラットフォームです。

多くの税理士試験受験生が専用アカウントを作成し、情報交換や目標宣言、日々の勉強開始報告などを活発に行っています。多くの受験生がプロフィールに受験科目や合格実績を記載しており、フォローする相手を見つけやすいです。ユーザーの多くが非常に高いモチベーションを持っており、ゆえに優秀な成績を収めている方も多いことが特徴的です。ユーザーがアップしている模試の結果などの画像も見かける機会も少なくありません。

情報交換は非常に活発で、試験制度の改正項目から、電卓や筆記用具の使用方法、試験時の時間配分についてまで、幅広い内容が日常的に共有されています。模試の内容や解説、テキストの内容についての議論も盛んで、具体的な学習方法についての質疑応答も頻繁に行われています。

Xでできること
  • 同じ科目を受験する仲間とのつながり
  • 最新の試験情報の入手
  • 具体的な学習内容についての質疑応答
  • モチベーションの維持・向上 など

私自身も答練の内容についてポストした際、リプライであるユーザーから丁寧な解説を受けた経験があります。また、簡易課税の区分についての表を共有してもらうなど、具体的な学習資料の交換も行えます。DMを利用した個別のやり取りも可能で、より詳細な質問や情報交換ができる点も大きな利点です。

ですので、勉強用の専用アカウントを作成し、税理士受験生をフォローすることを強くお勧めします。また、他の受験生の投稿を見ていると、自然と勉強に関する投稿をしたくなってきます。

ただ、フォロワーが増えていくのは嬉しいことですが、必ずしも相互フォローにこだわる必要はありません。同じ税理士受験生の投稿を見ているだけでも、十分にモチベーションの維持と学習に役立ちます。

試験直後は特に投稿が活発になり、難問の解答についての議論や時間配分の報告、自身の解答との照らし合わせなど、非常に参考になる情報交換が行われます。

また、一部の税理士資格保持者や受験生の中には、過激な意見を投稿する方もいますが、そういった投稿とは関わらないようにすれば問題ありません。

LINEオープンチャットの活用

LINEのオープンチャットは、より密接なコミュニケーションが可能な学習プラットフォームです。科目別のチャットルームと税理士試験全般についてのチャットルームなどが存在し、Xと似た使い方ができますが、より交流を重視した場となっています。

LINE オープンチャットとは

LINEオープンチャットは、LINEの友だちでなくても共通の興味や関心を持つ人々と交流できるサービスです。匿名で参加でき、トークルームごとに異なるプロフィールを設定できるため、個人情報が漏れる心配はありません。興味のある話題について自由に会話や情報交換ができ、趣味や仕事など多岐にわたるトピックが楽しめます。参加方法も簡単で、LINEアプリ内からオープンチャットを検索し、参加することが可能です。

以下に主な税理士試験についてのオープンチャットを載せます。匿名で参加してみてください。遡って過去の会話を見ることが出来ます。

主なオープンチャット

  試験全般   税理士試験

以下、科目別の主なオープンチャット


私の検索の仕方がまずいのか、所得税法のオープンチャットが見つかりませんでした。ちなみに、自分でオープンチャットを作ることも出来ます。

オープンチャットの特徴
  • 科目別のチャットルームが存在
  • より即時的な質疑応答が可能
  • 閉鎖的な空間での深い議論
  • 専門知識を持つ参加者からの詳細な解説 など

オープンチャット参加後は、投稿せずに他のユーザーのやり取りを見ているだけでも十分に勉強になります。個人的には最初のあいさつも基本的に不要だと思います。閉鎖的な空間であるため、より密な勉強の質問や情報交換が可能であり、Xでは反応が得られにくい場合でも、オープンチャットではすぐに既読がつき、返答が得られやすい特徴があります。

講師から得た回答の共有や、テキストの該当箇所の画像を使った具体的な解説など、より詳細な情報交換が行われています。私が参加していた消費税法のオープンチャットには、税法に非常に詳しい方がおり、他のメンバーの質問に丁寧に答えてくださっていました。その解説を見るだけでも大変勉強になりました。実際に私も何度か質問に答えてもらい、また他の方の質問に答えた経験もあります。

試験直後は特に活発に活動が行われ、試験結果が思わしくない場合の励まし合いや、自信のある受験生との解答の照らし合わせなど、非常に有意義な交流が可能です。

勉強に関係のない話題を持ち出す方が稀にいますが、そういった投稿は基本的には通報により対処されるため、安心して利用できます。

メルカリの活用

自身が通っている予備校以外の教材を活用することは、税理士試験の学習において効果的です。

特にTACの模試の解答解説は非常に詳しく、解説文や図解を読むだけでも大きな学習効果が得られますので、大原生の場合、TACの答練や直前対策テキストの入手を積極的に検討することをお勧めします。

教材だけでなくとも、専門書や実務家の向けの質疑応答集などは高価なものも多いですが、メルカリだと安く買うことができますね。

消費税法では熊王先生の「消費税法講義録」が有名ですが、消費税法に対する理解を深めることができ、試験にも役立つと言われています。私も買いましたが、予備校の教材につきっきりで読む時間がありませんでした。予備校のカリキュラムが始まるまでか、合格発表までの期間に読むといいと思いました。

税務署への問い合わせ

基本的に予備校には通信生向けにも質問電話や質問メールなどの制度が整備されているので、勉強を進める上での疑問点は講師に相談すべきです。しかし、時間帯や曜日によっては質問ができない場合も多いのが現状です。そういう時は前述のXやオープンチャットを活用すればよいのですが、それもできない時(なんらかの事情により予備校にも聞けないし、SNSでも質問できない)には、税務署や国税に聞くという手段もなきにしもあらずです。


ただ、税務署や国税が質問を受け付けている時は、予備校も質問を受け付けている時間帯や曜日が多いと思われますが。

私は以前インボイスの届出関係でわからないことがあったので電話で聞いてみたことがあります。税理士試験の勉強をしているとは言わずに、自分が設問の登場人物になったと仮定して、当事者としてインボイスの届出について質問してみました。
税務署の電話の方の解答は、意外と、といっては失礼だし、当たり前ですが、納得できるものでした。
ただし、やはり実務目線での回答ですので、試験で問われる部分とは異なる解答になることが多いと思われますし、あまりおすすめしません(じゃあ書くなよ)。

実務や日常生活での意識付け

特に消費税法の学習においては、日常生活の中で学習内容を意識することが効果的です。例えば、栄養ドリンクを購入する際の税率の確認や、ビックリマンチョコプロ野球チップスなどの一体資産であることの意識、薬を購入した際や病院に行った際の支払いの課税区分などです。

日常の買い物での意識
  • オロナミンCは清涼飲料水なので軽減税率8%
  • リポビタンDは医薬部外品なので標準税率10%
  • トクホは食品表示法の規定で食品に該当するため軽減税率8%
  • ビックリマンチョコはチョコの割合が3分の2以上であるため軽減税率8%
  • プロ野球チップスはポテチの割合が3分の2未満であるため標準税率10% など

ビックリマンチョコとかプロ野球チップスは最近滅多に買いませんが笑。

また、飲食店での持ち帰りと店内飲食の価格差を意識したり(ケチですが、持ち帰りにしないと高くついちゃうな、とか笑)、レシートでの消費税額を確認したりする習慣をつけることで、より実践的な理解が深まります。飲食店の領収書から消費税の納税状況を推測する習慣も、学習内容の定着に役立ちます。このように、日常生活の中で学習内容を意識することで、より実践的な理解を深めることができます。

まとめ


税理士試験の勉強において、SNSの活用は非常に効果的な手段となります。特にX(旧Twitter)では、受験生同士の活発な情報交換や目標共有により、モチベーション維持と具体的な学習方法の習得が可能です。LINEオープンチャットでは、より密接なコミュニケーションを通じて、専門的な質疑応答や詳細な解説を得ることができます。

また、自分の利用している予備校以外の教材活用や、日常生活での実践的な意識付けも有効です。消費税法などは、日々の買い物や飲食店での経験を通じて、意識の持続につなげることができます。

ただし、SNSでの情報収集は、あくまでも補助的な手段であり、また、過激な意見や勉強に関係のない投稿には関わらず、自身の学習目標に焦点を当てて取り組むことが、大事だと思います。

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