インボイス制度が導入され、しばらく経ちました。免税事業者からの課税仕入れが経過措置により現在は80%控除可能となっているものの、今まで免税事業者であった個人事業主のフリーランスや一人親方の方々は肩身の寒い思いをしている人が多いと思います。この経過措置は令和8年10月には50%まで引き下がり、令和11年10月にはいよいよ控除不可能となります。インボイスを発行してもらえなければ、仕入税額控除ができない。これがインボイス制度の本来の仕組みであり、今後、インボイス発行事業者でないフリーランスの方々はさらに厳しい状況になっていくでしょう。そのような状況で、せっかくインボイスの登録申請書を提出しても、発行された自分の登録番号がわからないという人がまあまあいます。通知書は書面でもらうか、電子(メールでのお知らせ)でもらうか、登録申請の際に選択できるのですが、電子で通知を受け取る方を選択し、後日メールが来ても気付かないというパターンが多いらしいです。登録申請をしてもすぐには登録番号が発行されないという事情もあり、登録から何ヶ月かたっても自分の登録番号を知らない人がたまにいるのです。法人は、法人番号に「T」を頭に付ければ良いだけですが、個人は税務署から発行される番号を教えてもらわなくてはなりません。
今回は、自分のインボイスの登録番号の調べ方と、登録番号が記載された「適格請求書発行事業者の登録通知書」の発行、印刷方法を紹介します。もちろん、「適格請求書発行事業者の登録申請書」を税務署に提出している必要があります。今回紹介する方法はPCでの操作となりますが、スマホでもほとんど画面は同じです。マイナンバーカードを利用する方法ではなく、「利用者識別番号」と「パスワード」を用いた方法を紹介します。
登録通知をe-Tax(電子データ)で受領することを希望したかどうか忘れてしまった人もやってみる価値はありますが、「通知書等」に「適格請求書発行事業者通知書」がなければ、書面で受け取る方法を選択したのだと思われます。
「適格請求書発行事業者の登録通知書」の発行方法
①e-TAXホームページにアクセスして、右上の「ログイン」をクリックします。

②個人事業者の場合は「個人の方」をクリックします。ちなみに法人でもやり方はほとんど同じです。

③「利用者識別番号」と「パスワード」を入力し、ログインします。利用者識別番号とは、e-Taxで申告する際に使用する16桁の番号です。

④ログインが出来たら、ページ下部へスクロールし、「通知書等」をクリックします。

⑤セキュリティ対策の電子証明書による追加認証は、スキップすることが可能です。

⑥「通知書等選択」から、「適格請求書発行事業者通知書」を選択し、「切替」をクリックします。


⑦「適格請求書発行事業者通知書」下部の緑色の枠内をクリックします。

⑧「適格請求書発行事業者通知書一覧へ」をクリックします。

⑨「確認」をクリックします。

⑩「適格請求書発行事業者の登録通知書」が表示されます。ここでPDFにしたり、印刷してください。印刷する際に余白がなくなり、枠が切れてしまうことがあり、その場合は印刷画面の詳細設定で余白を調整する必要があります。

以上、自分のインボイス番号の確認及び、通知書の発行方法でした。登録通知をe-Tax(電子データ)で受領している場合に限られますが、手順は簡単です。ちなみに、登録申請書を提出してから、登録通知までの期間は、e-TAXによる提出は約1ヶ月、書面による提出は約1.5ヶ月かかるようです。
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