簿記論よりも簡単な財務諸表論を優先して合格を狙うべし(計算問題の時短テクも紹介)

税理士試験

私は税理士試験の会計科目を合格済みですが、簿記論と財務諸表論についてどちらが受かり安いかについて考えてみました。

多くの人に考察されていることではあると思いますが、私は財務諸表論の方が受かりやすいと思います。

会計科目は最初に挑戦する人が多いため、税理士試験の勉強を始めたばかりの人や、これから受験してみようかな、と思っている人の一助になれば幸いでございます。

簿記論より財務諸表論の方が合格しやすい

私は簿記論を合格した年の翌年に財務諸表論に合格しましたが、簿記論はそれまでに3回くらい受験して不合格続きでした。最初に財務諸表論を勉強していれば、もっと早く2科目とも受かったかもしれないと思った理由を以下に記します。

あ、ちなみに大半の人が簿記・財務諸表論の同時受験を考えると思いますが、私はアホなので普通に余裕で同時に2科目を受験するなんてとてもじゃないけど無理でした。ツイッターとかを見ると、同時に合格をしている人がたくさんいて、「なんでそんなにみんな頭いいんだろう」と不思議に思います。社会人なら、いくら会計科目とはいっても、キツいものがあります。でも多分会計が好きな人ならイケるんだろうなぁ。

簿記論は努力が報われづらい

簿記論は財表に比べて、運要素が強く、それまで頑張ってきた努力が報われるとは限りません

パズルみたいな問題も出るし、初見ごろしの見た事もない問題も出るし、しっかり取り組むべき問題と、そうでない問題の取捨選択をしなければならないからです。てかこの問題の取捨選択のスキルって、税理士になるのにそこまで必要なこととは思えない。

対して財表は、理論問題は暗記が出来ていれば、覚えた事柄をそのまま自信を持って書くことができる問題も多いし、多少の作文も許されると思います。そして計算問題も簿記論に比べて簡単なのでしっかり勉強したことを発揮できる内容となっています。時間も簿記論よりもシビアではない。あと合格率も財務諸表論の方が高いことが多い。

財表の理論は意外と簡単

簿記論と財務諸表論を比べると、簿記論は100%計算問題であるが、財務諸表論は理論問題が半分を占めるため理論暗記をしなければならないという点で、簿記論の方が簡単そう(とっつきやすそう)と感じる人も多いと思いますが、さにあらず。私も同じで、簿記論を優先していました。でも、財務諸表論の理論暗記は慣れてしまえば、簿記2級くらいの知識があれば理解できるものも多いため、ハードルは想像以上に低いです。

わからない問題に関しては、クリーンサープラスとか概念フレームワークとか私は意味がわかりませんでしたが、丸暗記で乗り切れますし、丸暗記していれば難しい問題でも何となくそれっぽい事も書くことができ、点数を狙えます。簿記論ではこういう横車を押すような答案作成が通用しません。

また、実はボリュームも非常に少ないです。大胆なことをいえば、 TACの直前対策テキストに載っている理論のまとめはページ数的にも大したことないし、それだけを覚えれば合格レベルに達すると思います。

私は TACの「みんなが欲しかった!」シリーズの財務諸表論を使って10月の後半からダラダラと勉強し、4月から TACのチャレンジコースを受講し、本格的に理論暗記を始めたのは4月半ばくらいからでした。また、計算に関しては簿記論をその前年に合格していたため、それほど負担ではありませんでした。

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先に一科目受かれば自信になる

1回簿記論に受からなかった人で財務諸表論の勉強をしていない人は、財務諸表論の勉強もはじめてもいいかもしれません。財務諸表論の計算問題は簿記論で勉強したことをかなり活かせるし、何より1科目合格すると、自信もつくし、試験勉強のモチベーションが向上します。まあかくいう私も二科目しか合格していませんが(笑)

そういえば退職給付の問題は苦手で、3回に1回くらいしか正答できませんでしたが受かりました。あと完全に捨てていたのは分配可能額です。簿記論で出題されましたが多分他の人もできていなかったので無問題でした!

簿記論・財表共通の計算問題の時短テク(小ワザ)

最後に、私が簿記論・財務諸表論の計算問題で実践していた、意外とあまり誰もやってないっぽい小ワザという時短テクなのですが、仕分や勘定科目をメモ書きする際に会計ソフトの勘定科目コードを書いていました。私はTKCのソフトを使っているので、受取手形なら「1121」、売掛金なら「1122」、売上なら「4111」と、このコード番号を丸で囲って計算問題を解いていました(現金は例外的に©️と書いてました)。支払手形なら支手とメモするより「2111」と書いた方が早い。

こんな感じで。でもこれは確か不合格だった年の計算用紙です。

「「1121」と「1122」を見間違えたり、金額と見間違えたりしないんですか?」と受験生仲間にドン引かれたことがあったのですが、マジで1回も見間違えたことはありませんでした。日頃会計ソフトを触っている人は試してみては。

ちなみに消費税の勉強でも、課のみなら⑤、非のみなら⑥、共通なら⑦、売返「11」と課税区分を書いてメモしてます(インボイスが始まると「52」とかも増えるのかな)が、金額と見間違いしたことはありません(てか基本金額は直接転記するのでそのリスクが少ない)。でもまだ受かってませんし、今年の試験は受けれません!(悲)

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