経営審査(社会性等)では業務災害補償プランを利用しよう

建設業

建設業や工事業の会社様に、経営審査の書類作成や点数アップを相談されることがあるのですが、今回の記事は経営審査(社会性等)の項目の加点を狙えるおすすめ保険について書いてみます。

業務災害補償プランに加入で、法定外労災の加入でW点が15点アップとなります。以下に詳しくまとめました。

最初に経営審査の加点項目について

建設業の経営審査では、一般的に以下のような加点項目が考慮されます。ただし、具体的な審査基準は国や地域によって異なる場合がありますので、確認する際には該当する法規や審査要綱を参照してください。

  1. 資金面:経営基盤となる資金状況や財務状態の安定性が評価されます。これには、自己資本比率、流動比率、負債比率などの財務指標が含まれます。
  2. 実績・能力:過去の実績や施工能力が重視されます。これには、過去の施工実績、施工体制、技術力、人材の状況や資格、設備・機材の所有状況などが含まれます。
  3. 品質管理体制:品質管理の体制や品質保証の取り組みが評価されます。これには、品質マネジメントシステムの導入状況(ISO 9001など)、品質管理のプロセスや手順、品質監査の実施状況などが含まれます。
  4. 安全管理体制:安全管理の体制や安全対策の取り組みが評価されます。これには、安全管理体制の整備状況、安全教育の実施状況、事故率や労働災害の発生状況、安全管理のための方針や手順の存在などが含まれます。
  5. 経営体制・人材:組織の体制や人材の状況が評価されます。これには、経営陣の経験や資格、組織の編成、人材の配置や育成、労働条件や労使関係の取り組みなどが含まれます。
  6. 環境配慮:環境への配慮や環境管理の取り組みが評価されます。これには、環境マネジメントシステムの導入状況(ISO 14001など)、環境負荷の把握と対策、廃棄物管理や資源の有効活用などが含まれます。

これらの項目は一般的な加点項目ですが、具体的な審査基準は国や地域によって異なる場合があります。したがって、審査機関や関連する法規や審査要綱を確認することをおすすめします。

経営審査の点数アップについて、私が非常に勉強になった本がコチラ↓です。

決算の数字についての記述が多いのですが、読みやすく、かつ活かせること盛り込まれている、かなり参考になる書籍ですのでぜひご一読を。

法定外労災の加入の有無の加点を狙うならこれ

自治体によって詳細は異なりますが、経営審査の提出書類の「その他の審査項目(社会性等)」には法定外労働災害補償制度の加入の有無の有無の項目があり、「有」だとW点が15点加点となります。これは労災の上乗せの保険となりますが、私の経験上、おすすめの保険は「全国商工会議所会員向け業務災害補償プラン」です。リスクマネジメントとして非常に使える商品で、経営審査の加点項目になっていなくても、また、建設業だけでなく幅広い業種の企業が入るか否かを検討する余地がある商品です。

今日も安全に!万が一にも備えるぞ!

経営者本人の補償はもちろん、下請けさんの補償があるというのがこの商品の白眉と言いたいところで、中小企業の多くが、従業員として給与等の支払いをすべき人間を雇い辛いのがこのご時世であり、頑張る会社の多くが下請け業者に仕事に任せたり、業務委託の形式で仕事を頼んでいると思います。

そういう下請けの方々には、最低限の法定労災の被保険者になる術はないですが、この保険はそういった外注先の業者にも補償の手が届くものとなっています。パワハラによる精神的苦痛にも対応です。

保険料は全額その事業年度の経費にできます。

保険料が安い

商工会議所の会員なら、30%以上の保険料の割引を受けられ(会議所の加入番号を保険の申込時に聞かれます)、また会員でなくても保険の代理店に相談すれば、ビジネスネットワーク協会をはじめとする団体に申し込めば、加入団体割引を受けられます。

商工会議所の会員でない人が加入するビジネスネットワーク協会ですが、年会費は3000円程度であり、実はこの協会に加入するメリットはこの保険料を安くする以外に特にありません。ですがトータルでこの協会の年会費を保険料に上乗せしたとして考えても、保険料は格安です。

また、保険料は税込の年間の売上高を基に算定されます。

まとめ

  • 経営審査の加点項目として、法定外労災補償制度への加入があります。
  • 「全国商工会議所会員向け業務災害補償プラン」がおすすめです。
  • この保険は経営者や下請け業者の補償に対応し、精神的苦痛やパワハラにも対応します。
  • 保険料は安く、商工会議所会員なら30%以上の割引があり、ビジネスネットワーク協会に加入すれば割引を受けられます。

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